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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

胸郭出口症候群のリハビリテーション(姿勢障害に着目して)

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胸郭出口症候群では頭部前方変位姿勢、円背姿勢などの姿勢の崩れによっても症状が現れやすいことがわかっています。今回、胸郭出口症候群リハビリテーションについて、文献を参考にしながら、姿勢との関連性から治療の方針を整理したいと思います。

 目次

胸郭出口症候群リハビリテーション(姿勢障害に着目して)

胸郭出口症候群と姿勢の関係制

女性に多いなで肩では鎖骨の下制がみられ、そのため鎖骨間隙を狭くします。また背中が丸みをおびる円背姿勢では肋骨を下制させ、それに連動して第一肋骨も下制します。そこに付いている前斜角筋や中斜角筋は伸張位となるため、斜角間隙も狭まります。
肩甲骨は外転、下方回旋、前傾するため、小胸筋下間隙が狭くなります。この肩甲骨の位置は僧帽筋や菱形筋の筋力低下を引き起こすことがあり、それにより上肢は重力に抗せず下制することになります。

男性に多いいかり肩の場合、鎖骨の挙上、肩甲骨上方回旋、内転、後傾位をとりやすくなります。また胸椎は伸展位となり、肋骨は全体的に挙上位となります。この姿勢は重力による上肢の下方への牽引力に抵抗する状態であり、胸郭を上に上げる斜角筋群は過緊張を強いられます。そのため斜角間隙は狭まり、腕神経叢を圧迫する原因となります。

胸郭出口症候群の姿勢障害に対するリハビリテーション

胸郭出口症候群と姿勢との関連から、姿勢障害を改善することが、症状を軽快させる要因になることが考えられます。
鎖骨の下制に関しては、鎖骨の挙上、後退運動により前胸鎖靭帯や肋鎖靭帯、鎖骨下筋の伸張性を改善していきます。

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出典:よくわかる首・肩関節の動きとしくみ

肩甲骨下方回旋位に関しては小胸筋のストレッチを行います。

 小胸筋は第2(3)〜5肋骨から烏口突起に付着するといわれ、肋骨から後外方に向かい走行しています。扇状の形状をしており、上部と下部繊維は走行する角度が異なります。第5肋骨に付着する繊維は烏口突起の最外側に付着し、筋長も長いことから、強い下方回旋に関与すると考えられ、小胸筋の外側繊維は治療部位として重要です。また、弱化しやすい僧帽筋中部、下部繊維や菱形筋に対する筋力トレーニングも重要です。

よくわかる首・肩関節の動きとしくみ P162

セルフストレッチ方法はこちらからご覧ください。

happyhealth.hatenablog.com

いかり肩では、過緊張状態の斜角筋がリラクゼーションされる必要があります。
セルフストレッチ方法はこちらをご覧ください。

happyhealth.hatenablog.com

引用・ 参考文献