自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

失語における発話障害の理解と評価の視点

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失語のためコミュニケーション障害がある方の評価において、恥ずかしながら表出、理解が不十分、あいまいなど、なんとも全体像をつかめていない評価になっていることが今まで多々ありました。そこで今回、失語の発話障害における評価の視点を文献を参考に整理していきたいと思います。

 目次

失語における発話障害の理解と評価項目

喚語困難

言いたい語が出てこない症状です。
「あの」「あれ」など指示代名詞が多くなるのが特徴です。
例えば、職業について尋ねると、「あれをやっていました。売ったり…」というような感じになります。また、「お店ですか」と尋ねると、「そうです」といい、何の店か尋ねると「コップとか」と、適切な表現が出にくくなります。雑貨屋さんか確認すると、「そうです」と言います。このように、得たい答えがわかるまでに時間を要するようになってしまいます。
喚語困難はほとんどの失語患者に見られ、軽症化しても残存します。会話としては、発話が途切れ途切れになったような印象を受けます。

錯語

発話での音、語の選択の誤りがある症状です。
音韻性錯語と語性錯誤があります。音韻性錯誤は「ボタン」を「ボバン」というように、音の選択を誤ります。
語性錯語は「時計」を「メガネ」のように語の選択を誤ります。
錯誤は誤りに自ら気づいて言い直す場合と、気づかずに会話を続ける場合があります。
日常的な決まり文句や対応においては、発話は滑らかになる場合が多くなります。
実在する語とは考えられない語の音の組み合わせを新造語と言います。

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文法構造

文での表出では、1語ずつしか発することができないレベルや、「猫がいる」のように数語からなるレベル、正常な長さの文のレベルというように、様々なものがあります。
正しい文法構造に則った語の並べ方ができているかを評価します。

内容

発話の内容が正しく意味のあるものか、また状況に応じて適切なものかという視点です。
1語ずつでも適切な内容ができている場合もあれば、意味不明な語を多量に示す場合もあります。
失語に喚語困難がほとんどにみられる事を考えれば、内容が乏しいことが多くなります。

流暢性

普通の長さの文を滑らかに滞りなく、適切な抑揚を持って話す能力をいいます。
一般的には構音が明瞭、構音やプロソディ(発話のメロディー:強勢、高低、緩急)に異常がない、努力性がない、音韻実現にためらいがない、音韻のつながりが良好、文法が正しい、文として適切な長さをもっているという点が挙げられます。
発話の自発性が低下している場合は強い促しなどでまれにある程度の長さの文を話すような場合、非流暢は1語や短い文をポツリとしか話せない場合として捉えます。

参考文献