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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

視野検査(対座法)の正しい方法の理解と半側空間無視との関係

高次脳機能障害

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半側空間無視視野障害の鑑別は、患者様の全体像をとらえる上でも重要です。今回、視野検査として対座法の行い方と結果の捉え方、視覚消去現象など半側空間無視との関連性について、文献を参考にしながら整理していきたいと思います。

 目次

視野検査(対座法)の正しい方法の理解と半側空間無視との関係

半側空間無視視野障害の違い

半側空間無視は、視線や頭部の動きを許している時に、大脳半球病巣と反対側の刺激に対して、発見したり、反応したり、その方向を向いたりすることに困難さを生じます。
一方、視野障害(半盲)はある1点を固視した状況において、一部の視野に提示されている視覚刺激を検出することに困難さを生じます。視野障害では視野が検出できない側に頭頸部を向けることで視覚刺激を検出することができますが、半側空間無視ではそういった代償方略の獲得が困難な事が多いです。

視野検査(対座法)の方法

視野検査の方法について説明していきます。
急性期の視野障害の検出については確定診断はできませんが、右目の直前右側と左目の直前左側で検者の指を動かして、瞬きが見られない側に視野障害が疑われます。
次に対座法です。
半側空間無視がある場合、固視が安定しないことが多く見られます。そのため検者と患者が向き合って座り、視線の動きを観察しながら実施する方法をとります。

①患者と向かい合って座り、検者の目を固視させます。この際視線を動かさないように強調して伝えます。 
②固視できているか確認しながら、固視点の左右、その上下1/4の視野内で指を動かして、その動きが見えるかを答えさせます。
明らかな視野欠損が見られない場合、周辺部で左右同等に見えるかも質問しておきます。

視覚消去現象について

左右視野でほぼ同等に見える範囲がある場合には、視覚消去現象についての検査も行います。検査は対座法と同じく対面座位で行います。
①左右対称の位置に検者の指を提示し、右、左、左右両方の指をランダムな順序で動かし、動いた側を答えさせます。

この際、左右どちらかが動いたことが検出できても、左右同時に指が動いた場合に一側を検出できない現象を、視覚消現象といいます。
半側空間無視では、視野が保たれている場合の左側の、また左上1/4の視野において視覚消去現象が見られる事が多いです。しかし、その現象は必ずおこるというわけではありません。

参考文献