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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

認知症をもつ人へのケアの視点!本人に影響を与える5つの要因!

認知症

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認知症をもつ人に影響を与える視点として、「身体的要因」「心理的要因」「環境的要因」「個人的要因」「介護者の要因」の5つの視点があると言われています。今回は、これらの要因を整理しながら、認知症をもつ人の行動を探る理由を検討するための幅を広げていきたいと思います。

 目次

認知症をもつ人へのケアの視点!本人に影響を与える5つの要因!

身体的要因

身体的要因は認知症をもつ人の快、不快に直接的な影響を与えてしまうことになります。
この要因の項目をたくさん知っていると、観察の視点が増えることになります。

・麻痺/拘縮 ・頭痛 ・発熱 ・脱水 ・便秘/下痢 ・空腹/満腹

・眠気 ・痛み ・かゆみ ・しびれ ・むくみ ・のどの渇き ・虫歯

・義歯の不具合 ・白内障 ・難聴 ・薬の作用/副作用 など

”理由を探る”認知症ケア P116

他にも声が聞こえにくい原因として、耳垢がたまっていた。歩くのを嫌がるのが巻き爪があったからなどということもあります。

心理的要因

感情、情動は一見しただけではわかりませんが、これも認知症の快、不快に影響を与える要因となります。

・不安 ・心配 ・いら立ち ・怒り ・悲しみ ・寂しさ ・心細さ

・困惑 ・後悔 ・焦り ・未練 ・孤独感 ・絶望感 ・虚無感 

・喜び ・嬉しさ ・思いやり ・感謝 など

”理由を探る”認知症ケア P120

例えば、寂しさを感じていることから帰宅要求が強まっていることも考えられます。その方の周りの人間関係や、職員の対応なども含め、寂しさがどのような理由でおこっているかを探ることも大切になります。

環境的要因

環境の良し悪しによって、その方の能力を最大限に発揮できたり、逆に能力を奪ってしまうことにもつながります。

・なじみのある場所 ・使い慣れた道具があるか 

・見慣れたものが見えるか 

・五感に働きかけるもの(音、明るさ、温度、におい、風通し、など)は適切か

・親しい人がそばにいるか ・人や物が多すぎる など

”理由を探る”認知症ケア P124

個人的要因

個人的要因も、その方の行動に影響を与えます。価値観は千差万別であり、それぞれの譲れないところ、こだわりなどがあります。

・生活歴(どこで、誰と、どのような暮らしをしてきたか) 

・職歴(職種・役職) ・生活習慣(なじんでいる方法、好み、こだわり、など)

・性格 ・問題に直面した時の解決スタイル など 

”理由を探る”認知症ケア P128

生活歴など個人的要因を聞く場合、細部にまで渡り把握することが大事だと思われます。例えば、「コーヒーが好き」であれば、それはいつ飲むのか、どんな種類のコーヒーなのか、温度はどうか、どこで飲んでいたのかなど、ひとつの事柄だけでも情報量はかなりのものになります。

介護者の要因

ケアにかかわるスタッフ、家族の方の言動や行動も、認知症をもつ人の行動に影響を与えます。

・介護者のペースである(本人のペースを考慮しない)

・声かけが早口である ・カタカナ語や専門用語をよく使う

・本人が訴えていることを軽く扱う 

・声もかけずにいきなり介助する ・こわばった表情で介助する

”理由を探る”認知症ケア P131

他にも、声かけの仕方も重要な要素になります。急に立ち上がる方がいた時に「どうされましたか」と声かけするのと、「トイレですか」と思い込みが先走って声かけするのとでは違ってきます。後者では、本当に困っていたことがあったとしても、ケアする側との信頼関係がとれていなければ本心を聞き出すことができないかもしれません。