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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

認知症をもつ人の行動の理由を探るために!事実と解釈を分ける

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認知症をもつ人の行動の理由を探るために必要な事のひとつに、事実と解釈を分けて考えることが大切です。事実と解釈を同時に行ってしまうと、援助のヒントが見逃されてしまうことにつながります。文献を参考にし、具体例を挙げながら考えていくことにします。

 目次

認知症をもつ人の行動の理由を探るために!事実と解釈を分ける

事実と解釈を同時に行うとどなるか

例として、入浴介助を必要としている認知症をもつ人がいるとします。
その人が「お風呂から出た後に寒くなるからお風呂に入りたくない」という訴えが聞かれたとします。
このとき、事実と解釈を同時に行うと「お風呂に入るのを嫌がって断った」ということになってしまう可能性があります。

事実と解釈を分けて行うとどうなるか

事実だけを抽出すると、「お風呂から出た後に寒くなるからお風呂に入りたくないと言って断ったこと」、「お風呂に入らなかったこと」の2点になります。
「お風呂に入るのを嫌がった」というのは、解釈になります。

事実と解釈を同時に行い、他者に報告するとどうなるか

先ほどの事実と解釈を同時に行った、「お風呂に入るのを嫌がって断った」という事を他者に伝えるとどうなるでしょうか。
「嫌がった」という解釈が入った報告を他者が聞くと、あたかもそれが事実のように感じられます。つまり次回以降、その人の事を「お風呂に入るのを嫌がる人」というレッテルを貼られるようになってしまいます。

レッテルを貼られると、理由を探る援助の邪魔をしてしまう

一度レッテルを貼られてしまうと、その後の援助に悪影響が出てしまいます。
もし、他の日にその人が「お腹が痛いからお風呂に入りたくない」と言うことがあったとします。すると、「お風呂に入るのを嫌がる人」というレッテルが貼られているために、お腹が痛いのはお風呂に入らないための嘘の理由(口実)だと解釈されてしまう可能性が高くなります。

改めて、事実と解釈を分けて、他者に報告するとどうなるか

事実と解釈を分けて他者に報告するとどうなるでしょうか。
・「お風呂から出た後に寒くなるからお風呂に入りたくない」と言われた。(事実)
・「それはお風呂に入るのが嫌だというように感じた」(解釈)
・「今日はお腹が痛いと言っていた」(事実)
・「朝食、昼食はしっかり食べれていたので、お風呂に入らないための口実だったのかもしれない」(解釈)というようになります。
事実と解釈を分けるだけで、間違ったレッテルを貼ることはかなり少なくなるのではないかと思われます。
このような考え方が基本姿勢にあると、行動の理由を探りやすくなったり、援助のヒントが得られやすくなります。

参考文献