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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

認知症をもつ方のできる力、わかる力を見極める!動作を分割して分析する!

認知症

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今回は認知症をもつ方のできる力、わかる力を見極めるための方法を考えていきたいと思います。私は作業療法士という職種なのですが、作業療法士は対象者が行う活動を分析して、その方のできる力、わかる力を見極め、逆にできない所はどのようにすればできるかを考えることが得意です。今回はそのような考え方を用いて、認知症をもつ方への介入方法のヒントを探っていきたいと思います。

 認知症をもつ方のできる力、わかる力を見極める!動作を分割して分析する!

行動を助ける介入方法は本当に合っていますか?

認知症をもつ方への介入方法が、本当に行動を助ける最適な方法になっているでしょうか。
例えば、薬を一人で飲むことができない方がいるとします。このとき、よく思い浮かぶのは服薬カレンダーを使用して飲み忘れを防ぐという方法があると思います。
服薬カレンダーは、確かにその日に飲む分が分けて入れてあり、視覚的に把握できるので便利です。
服薬カレンダーが有効な場合は、薬を飲む必要性、時間などがわかっているが、飲むべき薬を選ぶのが苦手、薬を取り出すのが苦手などといった場合であると考えます。
薬を飲む必要性がわかっていない、薬を置いている場所がわからない、薬を薬だと認識できないといった場合には服薬カレンダーは不適応になります。

できる力の分析

動作を分析する際に必要なことは、その動作を細かく分けることにあります。
薬を飲む動作であれば、
①薬を選ぶ
②薬を取り出す
③薬を口に運ぶ
④薬を飲むといった工程に分かれます。
この中で、どの工程が、どのくらいできて、どのくらいできないかを分析すると、介入方法のヒントが把握しやすくなります。
薬を選ぶことができない場合、先ほどの服薬カレンダーもそうですし、一度に飲む薬を一緒に包装してもらっておくことも考えられます。また薬の写真などを見ながらであれば選べるかもしれません。このように、どこまでできて、できない原因はどこにあるのかを分析できれば、どうすれば動作ができるようになるかのヒントが把握しやすくなります。

わかる力の分析

わかる力は、認識力と言い換えることができます。服薬で考えれば、薬を飲む必要性がわかっているか、薬を置いている場所がわかっているか、薬を飲む時間帯(食後、食前など)がわかっているか、薬を薬だと認識しているかといったことが挙げられます。
薬を置いている場所がわからない場合、その方の記憶力の問題、もしくは視覚的な問題(視力、視空間認知)があるかもしれません。このように考えていけば、分析・考察する要素が増えてくるので、薬を飲めない理由が探りやすくなります。

まとめ

認知症をもつ方の動作への介入方法には、その活動の分析が有効です。
その際、活動の工程ごとにどこまでできて、どこができないかを把握します。
わかる力(認識力)も分析すると、動作面と認識面の両面からの詳細な分析が可能になります。

参考文献