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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

健康づくりのための身体活動量!METs(メッツ)に着目して!

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先日、第36回近畿作業療法学会の基調講演で、作業療法士の佐藤孝臣先生のお話を聞く機会がありました。その中で身体活動量(Mets:メッツ)という言葉が出て、健康づくりにおける一つの指標として大切な考え方であると感じました。そこで今回はMetsを指標とした身体活動量に着目して、その知識を整理することにします。

 目次

健康づくりのための身体活動量!METs(メッツ)に着目して!

Mets(メッツ)とは

身体活動の強さを、安静状態の何倍に相当するかを示す単位。
座って安静にしている状態を1METsとし、普通歩行は3METsとなります。
つまり、安静時と比較し3倍の代謝でカロリー消費が行われるということになります。

 

動作別METsを把握する(国立健康・栄養研究所 改訂版 身体活動のMETs表より)

ここでは高齢者のリハビリ対象者を想定し、それに関連する活動を抜粋します。そしてその活動がどの程度のMETsであるかを示していきます。

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このように、普通歩行(3METs)に相当もしくはそれ以上の身体活動強度がある活動がたくさんあります。しかも、これはほとんど自宅内で行える家事活動になります。
これが何を意味するかというと、在宅生活においてそれなりに家事をこなしていると、それだけでかなり良い運動になるのです。

例えば要支援、要介護者において、全てをヘルパーに任せるのではなく、自分で行える箇所は自分で行う、もしくは一緒になって掃除をしていくことができるのであれば、手伝ってもらいながらでも行うことが介護予防にもなり、また機能改善へ向けた秘訣になると考えられます。

セルフケア(食事、整容、更衣、入浴、排泄)におけるMETs

では、セルフケアにおける身体活動強度はどうでしょうか。
先ほどと同じ改訂版 身体活動のMETs表によると、全て3METs未満です。
一番高い活動強度は「立位、または座位での着替え」、「立位で髪型を整える」の2.5METsとなっています。
このようにセルフケアのみを行う生活では筋力、体力等身体機能が衰えていくことは容易に想像できます。

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身体活動量の目標

65歳以上の身体活動(生活活動・運動)の基準として

強度を問わず、身体活動を10メッツ・時/週行う。具体的には、横になったままや座ったままにならなければどんな動きでもよいので、身体活動を毎日40分行う。

健康づくりのための身体活動基準2013

その科学的根拠として

65歳以上を対象とし、システマティックレビューで採択された4論文について、3メッツ未満も含めた身体活動量と生活習慣病等及び生活機能低下のリスクの低減との関係をメタ解析した結果によると、身体活動が10メッツ・時/週の群では、最も身体活動量の少ない群と比較して、リスクが21%低かった。

健康づくりのための身体活動基準2013

としています。
3METs未満の活動としては

・皿洗いをする(1.8メッツ)
・洗濯をする(2.0メッツ)
・立って食事の支度をする(2.0メッツ)
・こどもと軽く遊ぶ(2.2メッツ)
・時々立ち止まりながら買い物や散歩をする(2.0~3.0メッツ)
・ストレッチングをする(2.3メッツ)
ガーデニングや水やりをする(2.3メッツ)
・動物の世話をする(2.3メッツ)
・座ってラジオ体操をする(2.8メッツ)
・ゆっくりと平地を歩く(2.8メッツ)

などが挙げられます。

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