自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

OKC、CKCの理解と股関節外転の筋力評価、トレーニンング

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OKCとCKC。リハビリの世界でよく使われている言葉です。言葉は似ているがその意味は全く異なり、筋力トレーニングや動作を考えていく上で重要な要素になります。今回はその違いを理解し、股関節外転筋力の評価、トレーニングについて考えていきます。

 目次

OKC、CKCの理解と股関節外転の筋力評価、トレーニンング

OKCとCKC

OKC:
開放性運動連鎖。四肢の末端が自由に動く状態での運動。
単関節での運動に適しており、上肢の運動はほとんどがOKCとなる。
神経系の賦活や多関節の複合的な使い方は学習できないが、目的とする筋にアプ   ローチしやすい。

CKC:
閉鎖性運動連鎖。四肢の末端が固定された状態での運動。自重による負荷運動で   多関節の動きに対応している。
四つ這い、スクワット、かかと上げ、ヒップアップ共同的な筋収縮が起こり関節の動きを安定させる。
関節の圧迫力、筋肉の共同収縮により求心性受容器の活動が増加して神経系の賦活も促せる。

OKC、CKCにおける筋力トレーニングの原則

・筋力低下のある患者におけるOKCでのトレーニングの重要な原則は「特異性の逆説」であり、CKCでのトレーニングでは逆に「特異性の原則」に基づいてトレーニングする必要がある。

・特異性の原則からすると、筋力低下のある角度、速度、収縮様式でトレーニングした法が効果的であるといえる。「特異性の逆説」は、筋力低下へのOKCトレーニングでは筋力の発揮しやすい角度、速度、収縮様式でトレーニングする法がよいという考え方がある。

・OKCでは筋肥大を目的としたトレーニングを行うべきと考えるため、多くの筋繊維が収縮に参加する力の出しやすい方法で行った方がよい(例えば、痛みのある角度と痛みのない角度では痛みのない角度を選択する)。

・OKCトレーニングの初期では「特異性の逆説」で行い、活動性が上がれば「特異性の原則」に戻って行うことも必要。

・CKCでは神経因子(協調性)を高めることが重要であり、特異性の原則に基づくことが必要。

CKCでの股関節外転筋力の評価

・股関節外転筋力低下していると、片脚立位にて体幹が患側に側屈し代償する。

・患側に重錘を肩関節90°外転位で保持すると体幹の代償は消失する(代償せずに骨盤を水平に保つだけの筋力がこの重錘の重さのモーメント分だけ低下している)。

・重錘の重さを軽くしても代償なしで立位保持できれば外転筋力は増加していると言える。

・代償がわかりにくい場合、健側に重錘を保持すると負荷なしでの片脚立位時よりも股外転筋力が必要となり体幹側屈が増加する。

OKCとCKCにおける股関節外転筋の筋力発揮の違い

・OKCでは随意的に筋を収縮させて力を発揮させているのに対し、CKCでは無意識に筋を収縮させている。このため、CKCでの筋力発揮トレーニングを十分行わないと、OKCでの筋力がCKCでうまく働かなくなる。

CKC股関節外転トレーニング

◯静的トレーニング

片脚立位での上肢外転、下肢外転、骨盤挙上を行う。健側を外転させると体幹が患側に傾くが、できるだけ体幹を垂直に保持させる。支持なしで可能となれば、健側に重錘をつけて行うとより患側中臀筋の筋活動が必要となる。

◯動的トレーニング

歩行時に中臀筋跛行がみられる場合、患側に体幹の揺れがなくなる程度の重錘を肩関節90°外転位で保持させ歩行させる。跛行がなくなれば、健側に重錘を持たせ、増加していく。

CKCでの膝伸展筋力の評価

・立ち上がり可能な台の高さの測定
・立ち上がり、スクワットにおける患側への荷重量の測定
・30秒間立ち上がり回数の測定
・5回立ち上がり時間の測定
・片脚立ち上がり動作可能な台の高さの測定
・段差昇降可能な段の高さの測定(上り下りに分けて)