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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

脳卒中上肢運動麻痺における電気刺激療法の考え方

リハビリ

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脳卒中上肢運動麻痺における電気刺激療法はエビデンスが高く、信頼できる治療方法かと思います。ある研修会で聞いたのですが、アメリカの作業療法士の方が「自分たちに特別優れている手技を持たなくても電気刺激により患者さまの随意運動を促通できる」と言っていたそうです。これは非常にありがたいことで、経験を問わず皆が同じように効果が期待できる治療を行えるとうことです。今回は電気刺激の考え方を大雑把ではありますが紹介していきます。

 目次

脳卒中上肢運動麻痺における電気刺激療法の考え方

電気刺激療法が可能性を広げる

  • 上肢の電気刺激は慢性期脳卒中患者の上肢機能を改善させる強いエビデンスがある
  • 随意運動と電気刺激は運動皮質の興奮性をより高める
  • 随意運動と電気刺激は内部モデルと感覚フィードバックをより合致させる

介入例

  • 最低30分は行う(理想は60分)
  • 肩関節に亜脱臼がある場合
    棘上筋と三角筋後部線維
  • 肩関節屈曲or外転、強度は30−50度
  • 手関節背屈、フルレンジ
  • 手指屈曲わずかor中等度の痙縮
    橈側手根伸筋、総指伸筋
  • 手指完全麻痺
    上記+手指屈筋群

時間に関しては筋疲労との関係もあるため、対象者の状態をその都度評価しながら 行っていく必要があります。

周波数と筋収縮の関係

  • 持続的な筋収縮を生じさせたい場合
    20㎐以上
  • 筋力増強では最低でも20㎐以上
  • 20−30㎐:疲労は軽度で長時間の実施が可能
  • 80−120㎐:疲労が強い
  • 低周波治療器
    たたく、もむ、おすで、持続的な筋収縮が得られるのは「おす」
    市販の低周波治療器での実践方法はこちらをご参照ください。

    happyhealth.hatenablog.com

電極の距離について

  • 電極を近づけるほど、電流は浅い層を流れる
  • あまりに近づけると電極のみに電流が流れる場合あり
  • 電極を離せば、刺激はより深部に到達する
  • 刺激効果が最も強い所は電極の真下

刺激強度の設定

  • 運動麻痺、筋力増強
    耐えうる最大強度
    痛みに応じて調整
    感覚障害に注意
  • 感覚入力、痙縮抑制
    感覚閾値以上、運動閾値以下

高電圧パルス電流

  • 周波数:50㎐、パルス幅:50μsec
  • 刺激強度:全可動域の50%を実現できる強度
  • 刺激方法:外部スイッチにより自動運動に同期

促通反復療法との併用

  • 周波数:20㎐
  • パルス幅:250μsec
  • 刺激強度:運動閾値レベル
       (筋収縮がわずかに出る程度の電流量)
  • 刺激方法:持続的に刺激

その他の方法論

その他にも、電気刺激を当てながら実際の作業活動を行ってもらう方法もあるようです。