自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

自分でできる肩こり、肩の痛み解消法!斜角筋群の緩め方、ほぐし方!

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斜角筋は左右どちらかに首を傾け続けていたりすると緊張してしまいます。患者さんでは、入院中仰向けでテレビを見るのに頸を傾けていたために痛くなるなんてことがしばしばみられます。また、斜角筋は胸郭出口症候群とも関わりのある筋肉です。呼吸の補助もしており、呼吸器に問題がある場合などは緊張しやすくなります。

 どちらにしても、斜角筋は肩周囲にあり、この筋肉の緊張が他の周辺の筋肉にも影響を及ぼすことは十分に考えられるのです。

目次

斜角筋の緩め方、ほぐし方

斜角筋とは

斜角筋は首の両側にあり、3つ、あるいは4つの筋群からなります。斜角筋は胸鎖乳突筋に隠れており、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋とそれぞれに分かれています。頚椎から上位二肋骨に付着しており、主な働きは息を吸う際に両側の上位二肋骨を引き上げることです。また激しい運動により呼吸が荒くなった場合にも積極的に働きます。

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出典:痛みの臨床に役立つ手技療法ASTR

斜角筋が緊張した時の症状

斜角筋が過緊張状態あるいは硬さがあると、胸部、上背部、肩、腕、手と広範囲にわたって痛みが広がることがあります。
上背部の痛みでは菱形筋による症状と誤解されることもあります。
斜角筋は首や肩の痛みの原因となりやすいですが、肩周辺へ痛みが広がると肩関節周囲炎と診断されることも考えられます。また腕や手に痛みやしびれが広がると頚椎の椎間板の異常による神経根の圧迫と捉えられることもあります。
斜角筋が短縮することにより第一肋骨が鎖骨の方に引き上げられると、この部分へ走行している神経や血管が圧迫されることがあります。その場合腕や手の痛み、腫れ、しびれなどの症状が出ます。この状態は胸郭出口症候群と呼ばれています。

斜角筋が緊張する原因

斜角筋が緊張する要因の一つとして、胸式呼吸を習慣的に続けていることにより緊張しやすくなります。過呼吸の場合も同様に斜角筋に負担がかかりやすくなります。
またストレス等精神的に緊張しやすい方も斜角筋が緊張しやすい傾向にあります。喘息、咳が続くなどでも斜角筋に負担がかかりやすくなります。
日常生活上の動作では腕を前に出しながら長時間動かすような動作は負担がかかります。また重い荷物の運搬作業においても斜角筋は緊張しやすくなります。

斜角筋の触り方

前斜角筋は胸鎖乳突筋と頚椎の間に位置いますが、ほとんど隠れています。
前斜角筋に触れるには、胸鎖乳突筋と頚椎の間に指を入れ、気管の方向に引っ張ることで触れることができます。
中斜角筋は前斜角筋の後ろに位置しています。
後斜角筋は中斜角筋の後方で鎖骨の上、僧帽筋上部線維の首よりの端のすぐ下にある三角形のくぼんだ部分にほぼ水平に位置しています。
斜角筋群は触り方が難しいため、斜角筋群としてとらえるようにして以下に紹介する方法でほぐし緩めることをお勧めします。

ほぐし方、緩め方

右斜角筋群の場合

①首を右に倒します。
②斜角筋に押圧を加え、第1、2肋骨の外下方に向け引き寄せます。

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③首を左に倒します。

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ポイント

後斜角筋は首の左右の動きでだけでも良いですが、中・前斜角筋の場合は首の左右の運動に加え、前後の運動も行うとより効果的に緩めることができます。

参考文献